15畳ぐらいのリビングルーム
差出人 : 南部辰雄 <landscape@n.email.ne.jp>
宛先 : Dear my friends
送信日時 : 2000年 5月 17日 水曜日 4:44 AM
件名 : 15畳ぐらいのリビングルーム

昨日は電波状態が悪く送信不能
ホテルのモジュラージャックは今のところ使えておりません。
多分、交換機のせい!
フランスでは接続まではうまく行ったのですが
手動のログインがうまく行かず、
結局恥ずかしながら・・・今の接続環境は
海外携帯を使い名古屋のアクセスポイントへ繋いでいます。
AOLとかAT&Tとか自前のアクセスポイントを
世界中に持っているプロバイダーなら問題ないのかもしれませんが、
ローミングの場合
IDもサーバー名も変わるので僕にはちと難しい。
それに加えて
今回借りてきた海外用の携帯は、
滞在国内に電話するときでも
海外の何処か(僕の携帯の場合は)多分ドイツを経由するので
日本まで繋いでも料金的にはそれほど大きく差はない?
しかし通信速度は9660なので、
動画も撮っているんですが、とても送る気にはなれず、
WWWから情報を得るのも必要最低限!
今度たとえばパリに2−3週間滞在するようなときには、
現地のプリケイを借りたほうが良いし、
インターネットの接続もちょっと考えてみようと思っています。
たとえばAOLの100時間無料を使って、
アサヒネットのHPからメールサーバーにアクセスするとか・・・
僕の使っているアサヒネットはそれが可能ですから。

脇チャン、順ちゃん、もしこのメール見てたら
何かアイデアください!
帰ったらPCに詳しい諸井さんに
一度ご相談したいのですが、
バイオの中のメールに関するファイルが
開けなくなっています。
.dbxという拡張子がついてしまって、
僕が開くときに選んだアプリの種類に問題があったようで
・・・訳が解りません。

というわけで、
今このメールはアランフェス協奏曲で有名なアランフェスの近く
チンチォンという村にあるパラドールの
なんとスウィートで打っています。
12畳ぐらいのベッドルーム、15畳ぐらいのリビングルーム、
6畳ぐらいのバスルームにクロゼットのある次の間!
昔の修道院で、
広いパテオとそれを取り囲む幅5メートルぐらいの
なんていうか囲みロビーのようになっている廊下
やはり飛び込みで入ってみたら、
スウィートなら空いているとの事、
これで2人で、22500ペセタ、¥13−4000ってとこでしょうか?
スペインを旅するのならば、
そして事前に計画がちゃんと立てられるのであれば、
パラドールを泊り歩く旅、お奨めします。
だって、望めばあのアルハンブラ宮殿にだって泊まれるんです!
そして、パラドールでのサービス、お料理、勿論部屋は言うに及ばず
まったく文句なし!
僕が取材などでこれまで見たどの部屋よりも素敵です。
強いて、日本人にとって問題といえば、
料理の量が多すぎること!
ディナーははっきり言って食べる自信なし!
夜8時半スタートで、最低2皿はとても無理。
前に泊まったパラドールのランチ
メインディシュの豚肉、半分残してしまいました。
アントレとパンとワインでもう十分という感じです。
それとアントレの豊富な種類とおいしさにひきかえ、
メインは種類も味も単調でした。

しかしながら、昨夜泊まったオステル、
風車の村、コンスエグラに
多分2軒ぐらいしかないお宿の一つ。
おまわりさんにホテルは何処にあるのか?
スペイン語の単語を一つ二つと
名古屋なまりの英語で尋ねたら、
パトカーが先導して連れてってくれたところ、
これも、誰にでもお勧めできる良いお宿。
2人で6000ペセタ、¥3600、バスタブもついているし
新しくて、綺麗で、
何より1階がカフェ・バルになっているんですが 
そこの主人、多分そのお父さん、奥さんもとても親切というか、
心の暖かさがガンガン伝わって来る感じ。
12年前にすこし覚えたスペイン語はほとんど忘れ、
英語はまったく通じず、
身振り手振りとメモ帳に書いたイラストのようなもので
全部わかってくれたか、もしくは、解ろうとしてくれたその気持ち
なんともいいようがなく、
そう、何も言えずグラッシャス、アデオス!

その宿をとったのは
風車の写真、朝の早い時間に撮りたかったから、
そして今朝、撮りました。
風車群と瓢箪型の丘の対面には城跡がある)
雲が美しかった、
虹がどう写っているかは現像するまでワカリマセン!
なんかそれで今回の任務?は終了って感じ!
だから今日は、昼過ぎに到着したパラドールの快適すぎるお部屋で、
ビールを飲みつつメール打ったりしているのです。
今9時30分、丁度トワィライト、
ジャグジー風の風呂にでも入って
シャンパンでも空けるとするか!!

明日、アランフェスの庭園を
午後 見たいと思っています。
車で通りすぎた印象は、とてもよかった。
その通り、すばらしいものだったら、
明日の宿はアランフェスにとって、
明後日の朝、また違った光の中で見てみたいと思っています。
その後、帰国便の出るマドリーへ入り、
多分ピカソのゲルニカを見るのがスペイン旅行の最後になるでしょう!

ああ、そして日本に帰ったら
ドンキホーテを読もうと思います。

スペインの何処かから・・・
南部辰雄
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シンガポール、チャンギ空港から

ドン・キホーテの見た風車群?