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From: 南部辰雄 <landscape@n.email.ne.jp> To: Dear my friends Sent: Tuesday, May 09, 2000 6:29 AM Subject: 彼女とパリの百貨店の食料品売り場で・・・ 南部が何年か前に開いた スペインの写真展をご覧いただいた方には 旅行中のメモを読まれた方もいらっしゃると思います。 このメールはそのEメール版というところだとご理解ください。 そして、皆さんからいただいたお返事、それぞれのパリ体験、 これはEメールならではのものだと、 この時代の道具立てに感心し 且つ楽しませていただいています。 もし、この旅行の写真の展覧会を持つ機会が得られましたら、 そして皆さんの御承諾が得られましたら、 その展覧会には 僕の打ったメールと皆様からのリアルタイムのお返事を ぜひ、公開させていただきたいと思っています。 今日はすこし疲れて目覚め、 ホテルの近辺を歩くことにしました。 ココは、マドレーヌ、オペラ座、バンドーム広場も近い なんて言うか中心街だったのです。 すこし歩きつかれ、 地図で、歩いた道を確認するまでよくわかっていなかった。 このホテルを予約してくれたMMに感謝しています。 このパリ旅行はある意味で彼女にとても多くのものを負うています。 「パリ行きの飛行機しかとれなかったのでパリで一泊して 列車でスペインに向かう」と国際電話を入れたとき 彼女は「パリで1泊だけなんて後悔するよ!」 と・・・ 彼女の日本から運んで欲しいものリストは スガキ屋のラーメン 空港で生菓子を売っていたら何か買ってきてほしい、 ゴマのついた煎餅、「トイレその後に」 鰹節のパック、30グラム入りを十個ぐらい 笑ってしまい、そして不憫に思いました。 22年のパリ暮らし、楽しいかもしれないが そして彼女の職業にとって必要だったのでしょうが・・・ 彼女は中学の2年生のときに東京から転校してきた人でした。 美人でした、東京の言葉が醸すそのツンとした態度は 十分に僕を魅了したのです。 かなり親しいクラスメイトでしたが 面食いの彼女には、僕などまったく眼中になく 軽いハートブレイクの まあ、そんな中学の想い出の人でした。 次にあったのは18歳で東京暮らしを僕がハジメタ時。 彼女は国立音楽大学・・僕ははじめコクリツと勘違いしたのですが そこに入学したのでした。 新宿のバアレンシアというスペイン料理屋、 歌舞伎町のなんだか忘れたけれど高級そうなお好み焼屋で 結構無理をして (財布の中身もさる事ながら自分で焼くお好み焼きの経験がなく・・) 食事をしたのを覚えています。 何年毎に忘れたころに連絡があり、そして会うという友達。 あうたびに 「僕たちが自慢できるのは中学生のころに、 これをやろうと思っていたことを今仕事にしてることだよね!」っと お互いに慰めるようにそして誇るように話していました。 その彼女とパリの百貨店の食料品売り場で 多分この旅行の最後と立ち話をしたのです。 彼女が今一緒に暮らしているボーイフレンドのこと。 僕から見ると、37歳のオニイチャン。 アメリカ人が嫌いな、アメリカ人とのハーフのオニイチャン。 マッキントッシュが大好きな癖して、それが日本製だと思っていた。 もしかしたらアメリカ製だとは思いたくなかったのかもしれない。 そんな彼と「別れようと思ってる」という話。 食料品売り場のレジの前で話すにはちょっと重い話、 それがこの旅行で彼女と話す最後の話題になるなんて・・・ すこし悲しく、すこしさみしく・・・ホテルで飲むため ワインを買ったのでした。 彼女はその後行く予定のパーティーに僕達を誘っていました。 僕は断り すこしほろ苦い味を喉の奥で感じました。 さあ明日はマルセーユに向けて夜行列車に乗ります。 MMが、「要領の悪いアフリカ人」の事務員から フランス語で買ってくれたチケットを持って・・・・・ 追伸 旅行の写真というのは かの地で見たもの、もって帰りたい物を それが出来ないから、 カメラに収めて持って帰るという行為であっても言いと思います。 山本さん! ディジカメはVaioについています。 ただそのデータを送るには9660の携帯のスピード 国際電話での接続はちょっときびしい、 パリのローミングポイントは手動のログインで 何度やっても認証されず、 結局神保さんがおっしゃったように 日本のアクセスポイントを使っています。 僕の借りた国際携帯は パリ市内にかけても日本にかけても あんまり変わらない料金なのです。 本当を言えば、ノートルダムのミサなんか、 音入りの動画でお送りしたかったんですが・・・ スペインに入って、環境が変われば画像をお送りできるかもしれません。 ただそのためには、何時もバイオを携帯する必要がありますが・・・ nambu in Paris from VAIO via asahi-net |