町も彫刻もFRPで出来ているわけでもない
From: 南部辰雄 <landscape@n.email.ne.jp>
To: Dear my friends
Sent: Monday, May 08, 2000 5:10 AM
Subject: 町も彫刻もFRPで出来ているわけでもない

みなさん、お返事ありがとうございます。
旅先のホテルで皆様からのメールを読むのはとても嬉しく
E時代だなあと実感します。
そして、まずお断りしておかなければなりません。
この旅先からのメールは
BCCを利用して打っています。
ご迷惑をおかけしているかもしれません、
勿論、ただ削除していただければいいのですが・・・・

今朝、目が醒めたら、雨でした。 
で お散歩は諦め 
意外においしいホテルの朝御飯を食べて
何処か美術館でも見に行こうかってことにしました。
ルーブル、オルセー、オランジェ、ピカソ
いろいろありますが
ロダン美術館に行くことにしました。
写真はすべて、クリックすると
大きく表示できます!!!

シンガポール、チャンギ空港から

ちゃんと写真撮れてるかな?



topに戻る

SpainMail集 indexに戻る

理由は?ちょいマイナーってのと
ロダンの晩年過ごした館であること、
もうひとつ、個人的にはクローデルに関心があったから。
事前にまったく下調べをしてなかったので、
行き当たりばったりなのです。
そこで 僕のしたことは
ロダンの彫刻をスケッチしている人がいるように、
カメラを使って、スケッチ。
自分的には、すごく面白かったのですが、
写真的にどんな仕上がりになるかは予断を許さず、
期待しないでください。
仕事でもその手の写真撮っているだけに
三脚が使えず、低感度のフィルムで
仕事的になることを避けながら手持ちで撮った写真
期待されると辛い!
パリの美術館では、何をしてもいいようです。
その懐の深さに言葉を探せません。
そして、何もかもがオリジナルであること
オーラに充ち充ちていること
これを念頭に置くと、やはりパリはスペシャル過ぎる!!!
午後、サンルイ島を散歩して  
4時にはオルガンを聞きにノートルダムに入りました。
オルガン演奏と聞いていたのですが、それはミサでした。
こんなもの、観てしまってもいいの?
キリスト教でもお香を焚くんですね!
お香を丸い壷のようなものに焚いて
それを振りながら、人々に降りかける。
オルガンもさるコトながら、賛美歌のコーラスは
今まで聴いた商業的な音楽をすべて凌駕するかのごとく
無料なのです。
そして、ジャンヌダルクの像に10フランの蝋燭を供え
僕はキリスト者ではないのに・・そう、そうしただけでした。

在る意味で
パリは町ごとテーマパークのようなものだと思いました。
客も、市民も、町全体が参加者です。
テーマパークとちがうのは、
市民は給料をもらって、そこに居るのではなく
町も彫刻もFRPで出来ているわけでもない、
それがすべて本物、オリジナルだということです。
僕の言いたかったのは、テーマパークのように
市民も楽しみ、客も楽しみ、
且つ楽しませる場所と言う意味でテーマパークのようだと・・・
町の存在そのものが 楽しみながら楽しませてくれる。

明日、MMとお昼ご飯を食べて
明後日にはマルセーユに向けて列車に乗ります。 
エクサンプロバンスの田舎を歩き、
フィゲラスのダリ美術館を訪ねるために。

追伸、「クローデルの作品はやはりクローデルだと思いました」

nambu in Paris
from VAIO via asahi-net
サン・ルイ島のcafeで
観た花