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僕はパリに一生来る事はないだろうと
思ってました。
パリだのロンドンだの
そしてニューヨークさえも
とても俗っぽく
往くべき所ではないと思っていたのです。
しかしこうして、今パリにいると
ここは19世紀以後の
美しいとか、オシャレだとか言う言葉の
オリジンを持っている場所。
そう言わざるを得ないほど力があるのです。
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「僕と観光バスに乗ってみませんか?」という歌を
知ってますか?
森田童子というシンガーソングライターが
70年代に作った曲です。
僕は、今日観光バスに乗って、
ノートルダム寺院も見てしまいました。
なんて俗っぽい!とおっしゃるな!
昨日は、MMという女性、彼女は中学の同級生で
中学生の頃の志どおりの仕事を
フランス人社会の中でちゃんと実現している人です。
その彼女の運転するシビックに乗って、
サンジェルマン・デ・プレのパリで一番古い教会を
観光しました。
僕は、キリスト者ではないし、
寺を回る、しかもノートルダム寺院なんて・・・
と思うタイプの人間なんですが・・・・
そして観光客であふれんばかりのその教会は、
いわゆる神の力、畏敬の念にあふれ返っていたのです。
観光地というエコノミックな、パワーを押さえて、
僕に、なんだかわからない力を感じさせてくれたのです。
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正直に言うと
ジャンヌダルクの墓?の前で僕は泣きそうでした。
サンジェルマン・デ・プレの教会のミサで聞いた賛美歌は
CDで聞いた、グレゴリアンチャントを
超えていたと思います。 |
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シンガポール、チャンギ空港から
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なんといったらいいのか、僕はパリにはまりそうです。
後藤君がパリにはまった気持ち、
メッツがパリを題材にした絵を描きつづける気持ち、
今こうしてパリにいて、よく分かります。
パリは観光客でイッパイだけど、
それさえもパリの一部として、
多分パリジャン、パリジェンヌは受け入れている、
そんな気がします。
70年代にフランスデモというものがありました。
知らない人はそれでいいんですが、
道路一杯にデモ行進をするやり方の呼び名です。
60年代、カルチェラタンは特別な場所でした。
そして、ドゥマーゴと言うカフェ、今も在って、
そこは実存主義が生まれた場所、
サルトルが思索した場所なのです。
(ドゥマーゴの入り口の席から外を見る)
んーん、南部は今パリにいます
マドレーヌ寺院のそばの、小さなホテルの一部屋で、
インターネットのメールサーバーに向かって、
キーボードをたたいています。
これが、今のすべてです。
今日、昼間あの凱旋門の屋上に上がって、
四方八方から赤外フィルムとパノラマカメラで
パリを撮りました。
多分、絵葉書になるほどの写真撮れています。
ノートルダム寺院の中で撮った写真は、
フィルムが空回りしていて、失敗。
神が、そうさせたもうたと言うのは
あまりにも宗教的でしょうか?
追伸 先ほど述べたMMから電話があり、
ノートルダムの感想を話したら、
「明日夕、パイプオルガンの演奏があるから
聴きに行くといいよ」との事。
そうすることにしました。
このメールを打っている現地時間、6日午後11時30分
nambu in Paris
from VAIO via asahi-net
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