5/31/2003更新
「今週のポラ」 vol.27
 digital snap・・・事始め

ボクのお散歩写真の定番、ショーウィンドウ・ハンティングを一枚

デジタルカメラでスナップを始めた
これまで、いつでもカメラを持ち歩いて
お散歩写真とか日記写真とか言いながら撮っていた
「あれ」を
デジタルで撮ってみようという試みである
仕事用 のデジタルカメラに、プライベートな視点の感性を移植するための
エクササイズでもある
これは、「まじめで仕事熱心な」南部の考えたこと
もう一つの動機は
新しい表現手段(ニューフィルムとしてのデジタルカメラ)を手にした
カメラ小僧=南部の
単純な「はしゃぎ」とでも言うべきもの!
これまで手を出さなかったカラープリント(インクジェットプリンタ出力)での
作品作りができる簡単な画像作りとしては、シャドウを滲ませるとかニし なにか色をかぶらせるとか
モノクロに近いぐらい、彩度を下げるとか・・・
高品質のデジタル画像の反対を行くやり方だ
魚住誠一的カラープリントの世界? 
小池克也的カラープリントの世界?
今、書店で発売中の「月刊カメラマン」に掲載の魚住デジタル
悠美(というモデル)が写っているプリント(データ)
実はうちの「明るい暗室」でボクが作ったプリントである
彩度を落とし、青を強くし、シャドウを滲ませてある
もう少しコントラストを上げて階調を落としたら、小池調かな?

ボクは、EOS-1Dというデジタルカメラを使う
プライベートな作品にこれまで使わなかった、EOSのレンズを
使うことになる
使わざるをえないと言う意味も含めて
カール・ツァイスの呪縛から逃れられるのかもしれない
イヤァ、ちがうな
EOSには何本かのcontax一眼レフ用カール・ツァイスレンズが使えるし
ボクはすでにEOS-CONTAXアダプターを使って
あの100年記念のPlanarでデジタルスナップし始めている

これって凄いことなんです
つまり本家CONTAXの新しいデジタルカメラには
これまでのツァイスレンズを使うことがまったく出来ないのに対して
EOSには機能が制限されるとはいえ
アダプターを介することでそれらを使うことが出来る

新しい発想が芽生えてきているのも
事実だ
それはデジタルだからというものではない
人物の写真を撮るときの方法として
「先ず、場所ありき!」
もう少し簡単に言うと
人を写真の中心に置かない
構図の問題だけではなく、意味の中心にも置かない
カメラはある場所を狙って固定する
その場所に、ある人物が現れる
又は
登場してもらう、そこを撮る、
その人が登場することに
意味がある

カメラは原則的にその人の動きを追わない。
人は自由に画面の中を出入りする
カメラ固定の映画のワンショットのようなものを
想像してもらえばいい
しかしその手法を実行しようと思っているのは
人物の写真、主にモデルの写真だ
その場所は重要ではない
まぁ、発想の逆転といえば、それはそれで解り易い
これまで人物の写真を撮りながら、ロケーションにこだわってしまう
その反対をやってみるんだ

 たとえばこんな場所でね

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