「愛のある」写真から
「存在感が写っている」写真に
テーマを変えようかなどと、思っています。
存在感を撮るためには
機材大好きおじさんのボクは、考え始めている昨日・今日でした。
このレンズは、世界に冠たるあのカールツァイスが
プラナーレンズ生誕100年を記念して
全世界1000本限定だったかで、3〜4年前に発売したレンズ。
もちろん、もう新品は手に入れられず
中古市場に時々顔を出す程度
それを今、一生懸命さがしているのです。
機材、とりわけレンズの話を始めたら
朝までかかってしまいそうなので止めますが
カール・ツァイスのレンズは違う
カールツァイスが特別に作ったレンズ
ドイツ本国でしか製造しない、あるいは思い入れの強いレンズ
現在、新品で唯一、入手可能
カールツァイス製大型カメラ用レンズ=プラナー135mmF3.5
これは柔らかな美味しい描写をします
ある服地メーカーのカタログを
毎年二回、このレンズで撮っているのですが
その会社の専門家が、実物よりよく見えると喜んでくれています。
コンタックスGシリーズで
三十年ぶりぐらいに復活した、ホロゴン16mm/F8 。
こいつも神ガカリ的!
凄すぎて、そんな抽象的な言い方しかできません!
ほかにも、コンタックス生誕50年(60年のときにも再発売)記念レンズの
85mm/F1.2
だから・・・プラナー100年記念の55mm/F1.2も
期待してるんですけどね・・・
接写を目的とするS・プラナーレンズ
このSはspecialを意味します
このS・プラナーのハッセル用135mm/F5.6、ベローズつき!
魚ちゃんに東京で、中古のプラナー55mm/F1.2 探しを頼む電話をした時
彼の「こんなんもあったよ」という情報に、即電話で注文してしまった!
その時魚ちゃんに捜索依頼したレンズは
100年記念のプラナー55mmとともに
コンタックス用S・プラナー100mmだったんですけどね。
ビオゴン、ホロゴン、も含めて
レンズの内部構成が前後対象になっているモノが良いみたい
プラナーの描写は、剃刀のように切れるというのではなく
(剃刀の切れ味は同じくカールツァイスのゾナーというレンズかな)
美しい肌をしたナイフのようで
その輝きにうっとりしながら、ふと指をソノ刃先に当てると
痛みを覚えるまもなく、すーっと血が滲み出てくるような
よく解らないだろうけど、そんな感じです。
「写真はレンズで撮る」という言葉は
確か、コンタックス発売時の宣伝コピーだけど、本当だと思います。
カメラというモノ(箱)は
レンズの作る画像を損なうことなくフィルムに焼き付ける装置
損なう原因としては
フィルムの位置を正確に安定させることが出来ない・・・とか
正確な光量制御のカメラ側の仕事としてシャッター速度が正確ではない・・・とか
意外と数字で表せないので問題にされないけれど、重要な問題として
レンズとフィルムの間の空間に、不要な反射物があり
レンズの作る画像にノイズ(フレアー又はコントラスト低下として)を加えてしまう・・・とか
もちろんカメラボディー単体として
壊れにくいだとか、小さいだとか、扱いやすいとかという性能はありますが
まず第一義的な性能は
レンズ性能を損なわないこと。
逆に言えば、
写りにかかわる質問は、「どのカメラが良いですか?」と訊ねるより
「どのレンズが良いですか?」と訊ねた方がいい
そうしたらボクは「何を撮りたいんですか?」と問い返します。
ライカはカメラとしてはとても良いものだった
と思う(1960年代までは)けれど、
レンズとしては
当時から常にカールツァイスの後塵を拝していたにもかかわらず
まるですべてが良いかのような昨今のライカブーム
ボクにはとても納得できないのです。
確実に言えることは、対抗すべきカールツァイスのカメラは
大きく、重く、使いにくく、壊れやすく
高価だったと言うことですか?
それもねぇ・・・困ったもんですが。
レンズさえ買えば「存在感を撮れる」と思ってるヤツにも
困ったもんです。