5/31/2003更新
「今週のポラ」 vol.24
 

<茄子のカレー>

茄子(なす)のカレー、知ってますか?
時々「夏野菜のカレー」とかいって
茄子(なす)の入ったカレーはある
ボクの作る茄子のカレーは、茄子だけで作る。
正確に言うと、カレーペーストの基本材料として
シシトウとタマネギ、ニンニクと生姜は使っている
スリランカ人の知人(長屋の住人だった)の
奥様(スニータ・ウィジェパル)からご教授いただき
スニータの料理HPにリンク

もう10年ほど前の話になるが
ぼくの作ったカレーは、スニータに免許皆伝を許された出来映えだった
あのころはよく作ったモノだけれど
この数年、作っていなかった
スニータからもらった特別なスパイスを使い切ったのもひとつの理由だった
今回は、
そのスニータがわが家へ昨年泊まった時、置いていった
スペシャルなスパイスを無断で使って作った・・・ごめん

さて、上の写真
先ずはポラロイドではないことをお断りしておこう
すっかりデジタルに夢中の南部は
お料理の途中のスナップにも
定価75万円!!のEOS-1Dを使ってしまう
デジタルカメラはそれしか持っていないのが、最大の原因だ
つまり上の写真はデジタル・ポラといってもいいのかな?
今後はいわゆるポラロイドを使う機会、うんと減るだろう

さて、上の写真
茄子を薄く切って油で揚げている光景
ちょうどポテトチップスを作るように油で揚げるのだ
簡単にとはいかないが、少しだけ作り方をお伝えしておこう
はじめに使うスパイスは
カルダモン、シナモンと
ランパ、カラペンチャ(この二つがスニータ・スペシャル!)
その4種のスパイスを粉に引き
みじん切りにしたニンニク・ショウガ(ニンニクと同量)と一緒に油で炒める
(量は適当、びっくりするぐらいのニンニクかも?)
焦がさないように茶色になるまで良く炒め
そこにみじん切りにしたシシトウとタマネギ(シシトウと同量)を加える
(量は適当・結構たくさん)
やはり焦がさないように茶色になるまで良く炒め
唐辛子・ターメリック・カレーの粉を加える
さて、そこに加えるモノが
油で揚げたポテトチップス状の写真の茄子

その後、ココナツミルクを加え、塩で味を調える
最後に
なんと、鰹節を加えて少し煮込めば、できあがり!
鰹節?と思われる方もいるだろうが
スリランカではモルジブフィッシュと呼ぶ鰹節
野菜のカレーにはほとんど使う
確かに、ずいぶん前に行ったモルジブの漁村では
鰹節を作っていた!
みじん切りにしなければいけない材料が多い(特にタマネギ)ので
フードプロセッサーは必需品!

今回は6種類のカレーを同時に作ったので・・・4時間ほどかかった
スリランカでは何種類ものカレーを作り
少しずつ取って食べるのが普通なのだ

今回の6種類は、大好きな茄子、定番のチキンとエビ
あとはインゲン、サツマイモ
そして、南部オリジナル! はじめてトライした「ゆで卵」のカレー!

右上の黄色いものはターメリックライス
スニータが教えてくれたのは
サフランライスではなくターメリックライス
米にターメリックの粉とクローブ(丁字)を混ぜて炊く

女房はみじん切りと後片づけにかかりっきり
ボクはすり鉢を両足に挟み込み
すりこぎでスパイスを粉に引く
額からしたたり落ちた汗が
少しばかり、スパイスに混ざったとしても
そこはアジアン・テイストってことでご勘弁

男の料理なんて
そんなモノさ!

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