これは、ポラではない・・・テストピースという!
暗室でプリントする時に
とりあえず、明るさやコントラストをチェックするために
ボクは大きな印画紙を手でちぎって
その小さな紙片に焼き付けてみる
・・・それをテストピースという。
なぜちぎるのか?
大きい必要はないので印画紙がもったいない!
そして、丁寧に切るのがめんどくさい・・・それが理由だ。
このプリントを作るのには、特別なレンズを使った。
先週のポラで少し書いたハッセル用の
S・プラナー135ミリというレンズ
買っちゃったんですねぇー、届いたんですよ。
本当なら撮影に使うレンズなんだけど
ボクは撮影用のレンズを引き伸ばし機で使うための
アダプターを作った(正確には作ってあった)。
ある物体から出た光は、撮影レンズを透って屈折し、フィルム上に像を結ぶ
引き伸ばし機にセットされたフィルムから出た光は
引伸ばしレンズを透って屈折し、印画紙の上に像を結ぶ
通常、撮影に使うレンズと引き伸ばしに使うレンズは
違うモノを使う
もし撮影と引き伸ばしを同じレンズを透して出来るとしたら
印画紙上に結ばれる画像は元の物体=被写体と
きわめて相似形にならないだろうか?
そう思って作ったのが、そのアダプターである
はじめて、その実験をした時は
印画紙上に結ぶ像の大きさも、被写体になった物体と同じ大きさにした
つまり、撮影した時と全く同じ光の屈折を
逆方向になぞるという考え方
もしかして、バック・トゥー・ザ・フューチャーのように
突然煙が立ち上り
印画紙上に、物体そのものが現れはしないかと期待したモノだった
結果?
・・・・何事も起こることはなく、平和なプリント作業が続いただけだった。
しかし、それは今週の話題の中心ではない。
9月の後半から始まった、モデルアルバムの撮影が終わって
なんだか、ポッカリ心に穴があいたような
寂しさを感じている
理由は、ボクが勝手に考えた事だけど
毎日のようにカメラに向かって、微笑んでくれた女の子達から放射された
フェロモン被爆の後遺症だと思っている
まあ、一種の中毒症、その禁断症状がきているのだろう
そう、そこから抜け出すために
本来ボクの表現といえる写真を暗室にこもって焼いてみた
「この夏」の写真は、アルバム撮影のあおりを食らって
撮影したまま、現像もされてなかった可哀想なフィルムだった
そんな写真達を焼くなんて
リハビリにもってこいだとは思いませんか?
(小さな写真はクリックすると別ウィンドウで大きく見られます)
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この写真は、あるビヤガーデンの広告用に撮ったモノ
この写真を、いつも使っている普通のレンズとの比較のために
2本のレンズでそれぞれ焼いてみた。
肌の感じとか、髪の毛の描写とか、かなり微妙なので
そういったテストにはちょうど良いだろうと思って・・・ |
この下の5枚の写真、「この夏」というタイトルでまとめようと思ってた
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日進のボクの家
台所から食堂にある食器棚をなめて
居間の向こうの仏間までを
パノラマカメラをての大
それも、6cm×12
ォな画面のカメラを使って
三脚を使わなくても撮れるように、ISO1600のフィルムで撮った
何時でも何処でもパノラマ写真を撮るための
トレーニングのようなモノかな? |
ボクは、スタジオの玄関の切り株に腰をかけて煙草を吸う
そこから見える夏の雲、アンテナの向こうの空、浸食するツタの力
赤外フィルムを使って撮った、この夏のスタジオからの風景。 |
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