世間では、スロー・フーズだのスロー・ライフが流行っているが、

僕はクイックが好きだ、望んだ「スロー」ではない。

そう言いながら、

スタジオ建築15年目にして、やっと看板を作った。

4年程前、隣に目立つ看板の整体屋さんが出来たのも原因かもしれない。

･･･にしても、15年のタイムラグ。

スタジオのスタイルと、看板のスタイルが大きく違ってしまった。

時の隔たりによる嗜好の変化と言ってしまえば、その通りだ。

スタジオは、当時人気のコンクリート打ちっぱなし、スタイルは｢コルビジェ風｣にした。

スタジオ建築10年後に、

窓のアイデアをいただいたロンシャン教会を訪ねた。

先に見ておけば、もっといただきたいアイデアをたくさん見つけた。

さて、最近の｢お気に入り｣は

パリ、ロダン美術館の記憶を、スタジオの駐車場に再構築した＝トルソ像のある庭。

背景は蔓バラの生垣。

そのテイストの延長線で、看板は作ったつもりだが

チョコレート好きの僕には、チョコレート屋さんの看板に見えてしまう。

文字をかたどった　金色の箔に包まれた　チョコレート、見たことありませんか？

追記、この後若干の改良を施した。
その一、四隅に開いている穴、ここに真鍮の鋲でふたをした。
その二、すぐ下にある壁付けの植木鉢にツタを植えた。
その三、アルミの針金にブロンズ色の細い針金を巻きつけた、ツタが絡んでいるような感じ？
裏