「今週のポラ_75,祭りと虹とBreezeBrowserのススメ」
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祭りの撮影に向かう道すがら、

工事中の高速道路で面白い光景を見つけた。

しかし、車は止めず、写真は撮らず。

力(感動力)をためている?

いや、感動の「しきい値」が上がっている!

つまり、「それしきのこと」では、好奇神経が勃起しないのである。

加齢のせい?はあるだろう。

いろんなことを、たくさん見聞きし、初めての驚きというのが少なくなった。

土曜・日曜と、この10年余り続いている「お祭り」のポスター撮影。

その町には五台の山車があり、毎年撮るべき山車を一台づつ巡送りしているのだが

すでに、二巡はしている。

この仕事を始めたころは、パノラマカメラを使ってみたり、

4X5の広角カメラを使ってみたり、

レンジ・ファインダーカメラを使ってみたり、

毎年、楽しみながら工夫したものだったが

さすがに この2~3年、モチベーションが保てなくなった。

余談だが、花火の撮影も毎年ある。

花火にも、少しづつ流行など、あるのだろうが、

スチルフォトにしてしまえば、どこが違うの?という感じも否めない。

この数年は、前景に山車などを入れて撮ろうと

それなりに「頑張って」いるのだが

山車の位置と花火の上がる方向は、花火が上がり始めるまで読めない状況。

花火が上がり始めるころには、人並みがいっぱいで「好位置」に移動もままならず

花火のスウィートタイムは、20分ほど

相当「リスキーな仕事」をしている

・・・もっとも、その年失敗したら、

「昨年の花火の写真」を使ってもらうつもりではあるが。

さて、余談というのは

花火の撮影にデジカメは向いていないということだ。

えっ?とお思いの方もいらっしゃるだろう。

少し専門的な話になるが、

デジカメというやつは、数秒を超えるような長時間露光をすると

ノイズという白い点が星空のように写ってしまう特性がある。

それをキャンセルする仕組みは、カメラに内蔵されているのだが

露出にかかった時間と同じ時間、処理にかかるのだ。

花火の撮影というのは、普通バルブといってシャッターを開きっぱなしにし

レンズの前を黒い紙などで覆い、「ここぞ」という花火が上がると、

その花火が消えるまでの2~3秒間、覆いをとって火花の光跡を撮影

そんなことを 花火3~4発(数はご自由に!)、繰り返して一枚の写真を撮る。

長時間露光(光跡撮影)と、多重露光の組み合わせのようなものなのである。

一枚の写真を撮るのに、ざっと10~20秒はかかることもしょっちゅう。

つまり、10~20秒かけて撮り終えた後、カメラは同じ時間かけてノイズ処理をしている。

もちろん、バッファといって、一時記憶メモリーがあるので

次の写真はすぐ撮れるのだが、バッファ容量には限界があり

一枚の写真を処理するのに、20秒も30秒もかかっていたのでは

すぐに、いわゆるバッファフルの状態になってしまう。

いい気になって、バンバン撮っていると、

肝心な時に、シャッターが切れないという事態に遭遇するのだ。

昨年「嫌というほど」思い知ったので、今年は、バッファの開放状態を見ながら

「待ち」を入れた、

今年の花火写真、まぁまぁの出来だったので

こんなことを書けるのだが、

花火撮影をデジ一眼で撮ることはお奨めできない!

ちょうど、花火のシーズンが始まろうとするこの時期、
いいタイミングのアドバイスでしょ?

どうも、BreezeBrowserを使いこなせていないという、某氏へのアドバイスを兼ねて

BreezeBrowserという、南部のPCワーク必須のソフトについての話です。

以下のURLで日本語の解説・使用方法は読めますが

http://kazutoku.maxs.jp/BB/contents.htm

ここでは、南部流の使い方を解説してみました。

ただし、PC専用、英語版のみのシェアウェアです・・・値段はたいしたことありません。

南部はライセンスを5本ほど買い求め、

主だったクライアントに再配布したぐらい、リーズナブルです。

納品先が、このソフトを使ってくれていると「とっても楽」なのです。

まずは、ノーマルバージョンとプロバージョンの違い

ほとんどの機能は同じ、だと思いますが

プロバージョンでは、2~4の任意の画像を大きな画面で比較、タグ付けすることが出来ます。

拡大縮小・スクロールともに、各画面連動します、田の字配置、縦割り、横割りも選択できます。

ノーマルバージョンの場合はctl+Bで、ピクセル等倍表示を行えますが、

複数画面同時比較が出来ませんし、遅いです。

タグ付けを五段階のランクでもできますね、僕はその機能を使ってませんが。

ただし、プロバージョンをWIN2000で使うと、日本語のフォルダ名を表示できないことがあります。


BreezeBrowserで南部がよく使う機能。

左のフォルダーツリー上で、フォルダの作成/削除/リネームをします・・・右クリックが便利です。

TIFはもちろん、フォトショップの16ビットファイルも

レイヤーつきのPSDも表示できますし

ほとんどのデジカメのRAWデータも表示可能です。

僕の場合、ウィンドウズでは一般的にファイル・フォルダ操作をする

エクスプローラ(マックでいえばファインダ)の代わりに使っているといっても過言ではありません。

撮影後まず、

データのあるCFから適当なフォルダに、データを移動します(コピーも可能)。

その後、不要な画像を削除

この際、ファイルメニューにあるプレファランス(初期設定)で

画像をデリートした場合、ゴミ箱(リサイクルビン)に移さず、

deleatedファルダを作成し、そちらに移すという設定にして在ります

・・・確認アラートは無しに設定。

不要画像を棄てた後の画像をすべて選択、ツールメニューからバッチ・リネームを選び実行します。

そのウィンドウでは、既定の設定がいくつか在りますが

リネーム方法のテキストボックスを、適当に書き直した(たとえば、xxx_%nなど)後

カスタム1~3を選び、その方法をカスタムとして保存します。

元のファイル名をいかす場合、%[n-m]と打ち込むと

元のファイル名のn番目から、m番目までを表示するという意味になり

IMGとかの余分な文字をカットすることも、ファイル番号の4桁が長すぎる場合も簡単に出来ます。

%nは連番を意味し、始まりの番号・桁数などを指定できます。

フォルダにリネームを済ませたファイルがある場合、その続きという設定もありますが

こちらは、煩雑になるので、あまり使っていません。

バッチ・リネームで気をつけなければならないのは、

フォルダに画像を追加し、元からある画像もすべて選択し、連番を付け直す場合

はじめに連番をつけた後に、削除したファイルなどあると

はじめに付けた番号と変わってしまいます、

はじめにつけた番号で外に公表した後だと

番号違いのトラブルの元になります。

連番設定では、元ファイルのアルファベット昇順、数字昇順、

EXIFデータから読んだタイムスタンプ順などが選択できます。

僕は、特に理由のない場合、タイムスタンプ順を使っています。

複数のカメラで撮ったデータを連番にする場合、カメラごとにまとめたい時は

アルファベット、数字昇順を利用すると、

カメラ固有番号から、続き番号にまとめてくれるでしょう。

さらにスライドショーを使った写真選びのチップスをひとつ

タグ付けを活用し、editメニューで

タグをつけたものを選択とか、選択したものをタグ付けとか、選択を反転とか可能です。

そして、選択した画像(すべてを選択でも可)で、スライドショー(ctl+S)をします

(複数画像の選択方法は、sift,ctlを使ったウィンドウズの標準的なルールと同じ)、

スライドショーは始まったら、矢印キーを利用して

順送り(→)、戻り(←)、タグ付け(↑)、タグはずし(↓)をすると、とても便利・快適な

デジタルライトボックスになります。

ショートカット・キーは忘れましたが、

「タグ付けした画像のみを見る」というコマンドもあったと思います。

http://kazutoku.maxs.jp/BB/help8.htm

以上のURLで、ショートカット・キーをまとめたページを見るだけで多くの機能がわかります。

次によく使う機能が、HTML(ウェブ・ページ)自動生成です。

南部はこれで作ったウェブ・フォト・ギャラリーを

写真選択のためのツールとして、まず納品、またはネットにアップします。

このコマンドはTOOLSメニューの一番下にあります。

肝は、セッティング(メインイメージやサムネイルの大きさ等)を適当に作りカスタムにすること。

テンプレート(デフォルトでも、うまく出来ています、デザインもいい!)を使いこなすこと。

(BBをインストールした場合、¥C/プログラムフォルダ/Breeze/Templateフォルダの中にあります)

各種テンプレートの、index_template、fullsize_template 、humbnail_template、を

GOLIVE、ドリームウィーバーなどのHTMLオーサリングソフトで開き

カスタマイズ(少なくとも、エンコードをシフトJISにかえる)すると、使いやすくなります。

南部が改造したテンプレートがあれば、以下のようにするとグーかも?

BBをインストール後、プログラムフォルダ/BBフォルダ内の

オリジナルのテンプレートフォルダ内にコピーしてください。

同名のものは上書きしてください、

標準では入っていないフィルム・ストリップ・スタイル
(ビュアーでスリーブに入ったポジを見ている感じ)や

DSMI+original
(サムネールから2段階にリンクし、オリジナル画像をダウンロードできる設定=実画像の納品に便利)
というものもあります。

自分でイロイロなテンプレートを試してみると、いいでしょう

・・・その際は、2~3画像を選択してHTML自動生成を試すと時間の節約になるし

Reuse existing imagesというチェックボックスにチェックをいれると、

いちいち画像を作り直しませんので速く見られます。

さらに、画像数が多くサムネールが何ページにもわたる場合は

index.htmを開いた段階で、表示=ソース表示をし

テキスト中間ぐらいにあるにあるrow(横列)とcolumn(たて列)の数字を、

適当(普通は大きく)に変えて、保存してやると

ページ数が少なくなり、見やすくなります。

HTML自動生成のページにあるWatermarkも、なかなか使えますので、ぜひお試しください

・・・・後述のPROOFコマンドの中にもあります。

EXIFデータ編集とかぶるのですが、各画像にctl+Eで、コメントを書き込んでおくと

HTMLページに反映させることも可能です。

(写真の近くに、任意のキャプションを表示など)

テンプレートの編集で、いろいろ出来ます、決められたtext(以下を参照)をで囲んんで設定します。

http://kazutoku.maxs.jp/BB/help5.htm

URLs and file informationを参照してください。

Toolメニューのproofsも、一括リサイズとか、USM処理、ファイルフォーマット変換

さらにはカラースペースの変換など

フォトショップのバッチ処理より使いやすいと思います。

何より、同フォルダ内で選択した画像に対してのみ実行できますので

フォルダにまとめなければならない=フォトショップ・バッチ処理より便利です。

このPROOFSの中に、先ほど書きましたように

一括で「透かし(マークなどの画像も可)」を入れる設定もあります。

もちろん、位置・透明度・色などは、自由に設定可能です。

透かしについては、普通は著作に関する情報などを入れるのが一般的ですが

南部は、@file@といれて、ファイル名を入れるようにしています。

デザイナーがアタリに使う際、

ファイル名を変更していても、オリジナルのファイル名を推測しやすくなります。

残念ながら、@caption@といれても、日本語のキャプションは、文字化けします。


fileメニューのpage_setupも、昔はべた焼きに良く使っていましたが

フォトショップのコンタクトシート2の方が

カラーマネージメントになじんでいるので、最近は使っていません。

BBのRAW現像では、ハイライトのとびを抑えたコンバイン現像というのが可能ですが

南部はSILKYPIXを使っているので、BBでRAW現像をすることは最近めっきりありません。

そのかわり、Silkyで現像する予定のRAWファイルを

BBを使って、「現像予定」というフォルダに(コピーで)まとめてから

Silkyでそのフォルダを開くようにしています。

Silkyの動作が軽くなりますし、Silky上で写真選びをする必要がなくなります。

http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/product/index.html

以上、思いつくまま、僕自身の記憶の整理もかねて書いてみました。