3泊5日のパリ取材、
仕事とは別に、個人的な収穫はあった。
EOSのデジタルカメラにカールツアイスのお気に入りのレンズをつけ
デジタル現像の過程で、一工夫(内容は秘密)することで
90年代に、ポジのクロス現像(C41現像)をした時の
色調としての満足感や
テクニカルパンのネガをモノクロプリントする時の
なんともいえないシャドーの落ち込み感、テクスチャーの描写感を
デジタルカメラで感じることが出来た。
今、その追試/確認をするように、少しづつプリントアウトしている。
その過程でも、いくつかの気付きを体験している。
まずは、紙質。
EPSONの4000PXという、顔料インクを使ったプリンターが
ほぼインクジェットの業界標準なのだが
僕もそれをかなり「気に入って」使っている。
発色が、締まっているというか、派手過ぎない。
さらに、ピッカピカの光沢感も無く、抑えられた面状をしている。
しかし、使う紙によって、シャドウのディティール描写に相当の差がある。
ハッキリ言うと、ピクトリコというプラスティックベースの紙(?)が最高だけど、
ちょっと値段が高いのだ。
でも、その紙を使わないと、自分の満足できるとプリントが出来ないことも悟る。
そう感じることが大切だし、そこまで「こだわりたい絵」をデジタルカメラで撮れたことに
少し、驚いてもいる。
8月8日
昨夜、すごい雷と雨だったらしい・・・・僕は、時差ぼけか?その時間は寝ていた。
僕のスタジオは、90年竣工、もう14年が経過したことになる。
「バブルの遺産」と人には言っているが、一人で仕事をするには広く
内外コンクリート打ちっぱなしのそれは、
14年経った今でも「立派な・・・」と人に言っていただけるものでもある。
確かに、スタジオの「オシャレ加減」が運んできてくれる仕事もあるだろう。
しかし、そのコンクリート打ちっぱなしの建築、昨日の豪雨で、
これまで経験の無い、漆喰仕上げの2階部分で雨漏りをした。
安全だと思っていたそこには、PCが置いてあり
本体やHDDはデスクトップではなく、アンダーデスクにおいてあったので無事だったが
キーボードが、濡れてヤラレタ!
少し前から、トップライト周りの防水と外壁の劣化が気になっていたので
見積もりをお願いしていた矢先、
ちょうど今日見積もりをもってきていただく予定だった。
あまりのタイミングに、ビックリしている。
総額は、ニュービートルのノーマルルーフ車の定価ほど・・・ケッコウくるね!
その件、小心者の僕にはボディブローのように効いていて
明日の朝が早いので、今日のところは、考えるのを止めようと思っている。
今度、何か建築をする時には
少なくとも、陸屋根(平らな屋根)と外壁のコンクリート打ちっ放しを止めよう
と思っている。
逆に内壁をコンクリート打ちっぱなしはお薦めできる。
雨漏りしようと、結露しようと、乾けばそれでよし、カビが生える余地も無い。
理想を言えば、漆喰系の塗り壁が「好み」なのではあるが・・・
8月13日
世間は「お盆休み」のようである。
僕も、特に「ねばならない予定」は、ないので、今日はお休みにするかもしれない。
強いて言うならば、先月来、少しずつやっているPCのHDD換装が作業途中なのだが・・・
朝から、ピザにビール、ブルーベリーにチョコレートと、休暇モードの朝食を食べてしまった。
で、グラス一杯のビールが効いて、朝から「昼寝」
目覚めて、最近の関心事=EOS新型デジカメ関連の情報を閲覧。
その続きで、EPSONのライカマウントデジカメ=RD-1の情報も閲覧。
要するに、僕の関心は、小さく軽く、カールツアイスレンズが使えるデジカメ!
EOSには、ツアイスのRTS用レンズが使え
RD-1には、Gシリーズレンズを改造すると(1本当り¥50000!、かかるが)、使うことが出来る。
ま、レンズの問題はともかく
フツーのカメラが欲しいんだ。
フツーに撮れて、フツーに軽くって
フツーに持って歩けるカメラ。
今使っているEOS-1シリーズのデジカメは、
オリンピックや、ポスターの撮影に使うようなカメラ。
一種、武器のようなものだから・・・・
実は、新EOS既に予約済みなのだ・・・・名称不明!スペック不祥!価格不祥!なのにである。
その心?
どう転んでも、今予約しておいて、発売日に入手できれば、即転売可能だから!
「そんなに、デジカメが欲しいの?」「ハイ、その通り!」
先日のパリスナップで、手応えはあった。
今週初めの、フィルムを使った仕事で、相当「堪えた」。
確実に、フィルムの勘は衰えてきている。
逆に、デジタルのスキルは上がってきている
「こうすれば、こう出来る」というアイデアは、デジタルベースで考えてしまう。
まぁ、写真を何で?撮るか、そう「ガチンコ」になる必要はないと思う。
世間はいわゆる盆休み、オリンピックも始まった・・・というわけで
昨日今日と、朝ご飯にビールを付けて「グータラ」している。
昼飯をパスして(一日二食 for ダイエット)
ご近所のB級グルメ探索を、日暮れ時からはじめたり・・・・
もう10年以上は続いている、「鰯」と「麦トロ」「焼き鳥」の屋台風居酒屋、
(本郷交差点を南へ、約200m道路に面して西側)
生チュ-(SuperDry)、なんと¥380!
お薦めメニューは、
鰯の酢じめ、又はマリネサラダ
鰯の唐揚げピリカラ風味、
麦トロ(かなり大盛り)=メニュー最高額の¥600!、
鰯の蒲焼茶漬け=¥390でっせ、
当たり前の味といえばそうだけど、焼きナス!
口取りの野菜の煮付けなどなど
味付けは「濃い目」である。
僕の好きな鳥皮の串焼きは、なんと¥80だし・・・
狭い店に渋いオヤジ、なかなか良い感じだ。
仕事帰りに毎晩寄って、「晩飯代わりの晩酌」も良い感じ。
家内は「相当」お気に入りのようだ。
もうひとつ「お休みのお仕事」、
この数年南部は原則「黒」ばかり着ている・・・・
その心は、コーディネートが簡単!・・・・買い物で迷わなくて良し!!
多少汚れていたり、よれっていたりしても、なんとか様になる。
海外で、ジーンズでは断られるような場所でも、なんとかオーケー。
海外の件は、
当社設立当時の元助手で現バリバリのかっこいいカメラマン=小池君のアドバイス。
今日は、休みを利用して、かねて準備してあった染料を使い
着古した黒いズボンを、黒く染め直してみる。
・・・これが結構「イイ感じ」で再生できタ。
それに気をよくした南部は、
明日の休みも、染色をしてみようと企んでいる。
明日は、黒ではない服も・・・・たとえば15年程前のテーマカラーで、たくさん買って
あまり着ていないカーキ系のパンツ。
同じく、生成りの綿ジャケット、きっとイイ感じの黒のワードローブが出来るだろう。
もし新しく買いなおせば、ゆうに10万円?
4000円分ほど染料を、明日朝から「ハンズ」で、買って来ようと思う。
自分でも、関心するほど「ケチ」だね
その分、デジカメとPCに投資するってわけか?
キャノンという企業、恐るべし!
オリンピックの開会式を見ていて思ったのは
選手の多くが、ハンディカムを持っていたこと・・・ソニーも恐るべし!
さてさて、そんなこんなで過ぎたお盆休み
休みも終わった16日、懸案だったメインPCのHDD換装に着手
Cドライブのコピーも無事終え、さぁ載せ代え再起動という段になり
なぜか起動の途中で「落ちる」
しかも落ちるタイミングが一定しない、
BIOSの確認画面が終わると同時であったり
ウィンドウズの起動途中であったり、
上手くいくと起動は成功、さて次の操作とマウスを動かしたとたん・・・
その日は、とりあえず諦める
翌日、まずはデータの入ったHDD群を、
「押さえ」のノートPCにつなぎ、メイン機の集中治療にはいる。
この日には、アイススケートをアマチュアで撮っているN君に助っ人を頼んだ。
彼は、少し前まで大手のPCショップに勤めていた・・・・
PC不調の件、電話で相談すると、
彼も同じようなCPUを使ったマシンで同じようなトラブルにあったことがあるという。
その時は、CPUに問題があったそうだ。
朝、メムテストというメモリーをテストするフロッピーを持参してきてくれた。
メモリーは問題なし、
いろいろやっているうちに、
起動途中、PCと同じ壁のコンセントから電源を取っている冷蔵庫が動き出したとたん
PCが落ちたことに彼が気付く・・・「どうも電源が怪しい」
あとは翌日
もともとPCのお里である「ヤマダ電機」で、電源部を交換してからの追求とした。
「事の顛末」を僕の息子でも通りそうな若い担当者に告げ、電源部交換と点検を頼む。
納品旅行(はしご納品することを、僕はこう呼んでいる)も終わりに差し掛かったころ
ヤマダ電機から電話。
「電源部とマザーを結ぶコネクターが焦げて、熔けている、無理に外すとマザーを壊すかもしれない」
「注意はするが、マザーが壊れる可能性があるので了解して欲しい」・・・「やってください」と僕。
スタジオに戻り、帰る支度を終えると、また電話。
「コネクターは上手く外れたが、マザー側も相当イってるのですが」
・・・・「30分ほどでそちらに行く」と僕。
ヤマダ電機の着くと、僕のマシンが腹を開いて横たわっている。
僕、「このCPUとメモリーを流用できるマザーボードは手に入る?」
「もう手に入りません」
僕、「ならば、マザーの電源コネクター部分を磨いて、電源を繋ぎ様子を診てほしい」
「それが原因で、新しい電源部が壊れるかもしれませんが、いいですか?」
僕、「僕のリスクで、やってみてください」
焦げたプラスティックを、切ったり削ったり・・・・だが、コネクターが根元まで刺さらない。
「ピンが一本、グラグラですが・・・」
「どのピン?」と僕。
そのピンを触ってみると「コリャだめだね」・・・僕。
・・・・・蘇生手術は終わった、ご臨終である。
父の最期も、祖母の最期もこんな風だった。
医者が、もう少し、やってみるかどうかを僕に尋ね
僕が、「もういい」と、延命処置を断った。
結局、マザーボードは生き返ることなく、同時にCPUとメモリーも流用不可。
臨終を看取ったそのすぐ脇で、新しいマシンの仕様を決めた。
新しいといっても、繋ぎのマシン
逝ってしまったPCから、使えるパーツはすべて使い
というより、箱(筐体)も活かし、マザーとCPU、メモリーを取り替えるという作業になる。
翌日午後には、組み立ててOSインストール(魂入れ?)まで、仕上げてくれるという。
その後、マシンを引き取ってスタジオでの教育(アプリのインストール)だ。