今週のポラ、61<タイトル、またはキーワード>
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とりあえず、今、ロシア・シベリア上空をロンドンに向かって飛行中。

短いけれど深い眠りから、先ほど醒めて

「アエラ」を読んでいる。

アエラ編集部・石川雅彦の「サハリン『銀河鉄道』宮沢賢治を追って」という記事から

次の部分を転載しておこうと思う。

歳をとっていくと人間は、

ある時点から未来のことに思いを馳せる時間の量と、

過去のことを思い返す時間の量が逆転する瞬間があると。

「point of no return」(引き返せない地点)というよりは

「point of no changeover」(引き返すことの出来ない地点)の瞬間と重なるのかもしれない。

・・・・こんな、旅の出だし、たった5日間だけど・・・始まった。

気に入った文章を、キーボードを経由して転記・転載することが、

微細脳梗塞多発の中年男には、文章力の鍛錬に相当良いことがわかった・・・発見。

旅?、この仕事での旅の場合、旅行という言葉の方が『あっている』と思うが

いずれにしても、覚醒度はかなり強烈なものがある。

2000年初夏のヨーロッパ旅行では、筆が走った、走った。

その年の秋に訪れたパリでは、少々重く、『書くために書いていた』

時々、海外旅行の始めに、機内・機上からのスナップを撮ることがある。

いつも、当たり前の雲海だったり、どこだかもわからぬ地上の『絵』だったりもするのだが

写真する志の『起動』を早める効果と、旅の始まりの高揚感を『消化』するには

効果的なウォーミングアップだと思っている。

この『旅行』でも、既にたくさん?、撮っている。

主に、雲、シートバックスクリーンの地図。

挿入(後ろの席の中学校低学年ほどの子供が背中を押す・うるさい)
この作業(文章を打っている)、何なのだろう?多分暇つぶし、ウォーミングアップ?

ホテルで目覚める、良い目覚め、パリだ。

シンプルだが美味しい朝ご飯、これもパリだ。

インターネットは、繋がらない、予想の範囲。

もし僕が若者で、初めて、一人でこのホテルに泊まっていたら

相当めげるかもしれない、30年前の僕なら、きっとそうだ。

後、数時間で『仕事』だ、中村江里子という人を撮る。

今日は何もまだ、プライベートな写真を撮っていないけど・・・

夕べ、MMさんと会った。

バカンスを終え、ホテルまで来てくれた。

隣のブラッセリ-で、ピザとワイン、僕はビール(1664というフランスのビールだ)。

4年前のこと(絶交に近い喧嘩)は、何も話さず、まぁそれはそれでよい。

彼女のお母さんから預かってきた荷物の中に

彼女が書いた記事が載っているバレエ系の雑誌が一冊。

めくっていると、彼女の記事の2ページあとに、僕が撮った写真がクレジット入りで載っていた。

世間は狭い。

仕事は終わった、出来は?『マァマァ』

夜は、またMMさんと会うことになった。

『貴船』へ、行った、ビール一本で酔いが回りながら

パリでカリフォルニアロールを食うか!と、洒落で、それをいただく。

明日も彼女が付き合ってくれるという、サンマルタン運河を下るという当初の予定。

夜は、寺尾と食事の予定、何をしに来たんだか?

ただね、今日仕事が終わってから、

両替するために、ギャラリェ・ラファイエットに行ったり、

MMさんとの待ち合わせで、地下鉄を一人で乗り継いだりした時

つくづく思ったことがある、

4年前にパリやスペインを回り写真が撮れたのは、ゆかりといっしょだったから、出来たんだと・・・

もうひとつ正直言うと、

今回のパリ、僕には4年前ほど魅力的に映らない、

物悲しい『何か』を感じている、それは人々に由来するものだ。

70年代東京の秋、エトランゼの孤独。

他人事ではなく、自分の人生も。

さぁ、もう寝よう、あ・し・た

8時過ぎまで、眠ってしまった。

気持ちも、少し疲れている。

昨夜思ったことだけど、写真が撮れなかったら「それはそれで良し」

撮れなかったことが、収穫だ。

今日は、あまり何も期待してない・・・気分だ。

なんだか、さらりと一日が終わりそうである。

8時を30分過ぎたが寺尾からの電話はない。

それはそれで、「まぁ良し」

この仕事旅行での、今のところ最大の収穫は

「酒無しに眠ることが出来ていること」、昼間のビールは少し飲んでいるが・・・

僕は、どうも(薄々、気づいてはいたことだけど)

人生とか、世界のあり方とか、そんな大上段に構えたテーマを好むらしい。

感性よりも理性で物事を、切り分けるタイプらしい。

なのに、この歳まで、よく写真で食ってこられたのが不思議なくらいである。

つまり、「魅力的」な写真を撮る才能には、恵まれていないと実感するこのごろである。

オネ-チャン写真は、「まだまだ、いける」と思う、

理由はふたつ

最近のオネ-チャン・ファッションについて、僕はある認識を持っている。

その内容はお話できないけれど、

この認識がまちがっていないことには、自信がある。

つまり、その流れに沿った表現を心がけることで、ひとつはクリアできると踏んでいる。

もうひとつ、オネ-チャン写真は、シリアスな表現行為ではないという認識。

つまり、一種の広告写真であると考えている、

ならば、魂を揺さぶられる感動がなくても

それは撮れる、まさに「ストーリー」だ。

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成田に戻り、全日空のポスターを見た

有名なタレントらしいが

日本人の脚の短さを、改めて痛感

だからといって、印象は悪くないのだが・・・

脚の長い外人体系に、「性的な魅力」を感じなくなっている自分を発見。

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さて、そうこうしていたら、

ちょっとした電話番号の連絡ミスで、行き違いになっていた寺尾メグミから電話が入った。

10分ぐらいのうちに多分、ホテルの下にやってくる予定。

隣のカフェで、お茶でもするかな?

さっきの電話では、思わず、本音を吐きそうになってしまった。

もちろん「本音」と言っても、それほど大したものじゃぁないんだけどね。

今日は、人と会う一日。

パリに住む旧知の人々と話をする日として、プログラミングされているようだ。

出発の朝は、ずいぶん写真を撮った。

面白い写真が撮れているかもしれないし、大したことはないかもしれない。

帰りの便は、結構大変だった。

まず、タクシーの運転手が違うターミナルで僕達一行を下ろし

相当遠い距離を、時間のない中、移動しなければいけなかった。

理由はわからないが、出発も遅れ、

乗り継ぎ時間は、ほぼゼロ、何も買い物はしていない。

今は、成田で国内線を待っている、なんと4時間!

インターネットには、一切接続していない。

成田の、コイン式インターネットマシンを使っても、WEBメールが文字化けして読めないのである。

さっき、出発の朝にオペラ・マドレーヌ辺りで撮った写真を見てみたが

そうそうは、お気に入りの写真を撮れるわけではないようだ・・・・当たり前か?

今度は、カメラのプリセットにリニア現像+補正をセットしておこうと思う・・・個人作品設定というわけだ。

今回は、フィールド(現場)で、どちらのセッティングにあわせるべきか、結構迷ったから・・・・