7/27/2008更新
「今週のポラ」 vol.18

<コラボレーションには、まだまだ> 

先週は、デジタルプリントに明け暮れていた。
ヘアメイクさん、モデルさんとのフォトセッション=コラボレーション
結果的に完成品としてお渡しできるのはカラープリントになる、
それを作っていた。
ボクの使っていた昇華型という種類のプリンタ、いいところもあるんだけど
遅い ! 色の鮮やかさがない !! 表面光沢に縞模様が入る !!! ・・・

というわけで
インクジェットのプリンタを買った
そう皆さんがPCを使い始めて
その次に購入するであろう
あの年賀状を印刷したりするあれ。
5万円も出せば、A4の高級機が買えてしまう・・・あれだ。
今週は、そのテストと使い方の習得に明け暮れていた
その途上のプリント、テストピースと言うべきモノが
これだ

さて、そんなに技術的なことを書こうなんて思っていはいない

具体的なことを書くと
一番右のプリントはプリンタドライバに補正を全面的にまかせたモノ
二番目は、MacOSのカラーシンク(マネージメントシステム)を利用して補正をしたモノ
三番目は、すべてのカラー補正をオフにしたモノ
この時点でモニターの色と明るさに一番近いのは
三番目のすべての補正をオフにしたモノだった

一番左は、モニターを頼りに
自分がいいと思うように補正と修正を元画像に加え
プリンタドライバ、カラーシンクすべてオフにして(三番目と同条件)
プリントアウトしたモノ

元画像(外人モデルの写真)は
自分の作るデジタル画像データに自信がなかったので
自分で撮ったモノではなく
ハイエンドデジタルカメラのサンプル画像を使った。

ボクなりの結論は
プリンタに補正は一切任せるべきではない。
モニターをしっかり調整し(それはもう一つ大きな課題ではあるが)
モニター上で責任を持って画像を作り
その画像をプリンタ補正を加えずに出力する。
プリンタ補正は「そこそこ」の結果は出してくれるが
黒のしまり具合(明るめになってしまう)と
鮮やかな色の彩度(おとなしい色になってしまう)の点で
納得のいかない仕上がりになる
特に黒のしまり具合に不満が残る!

南部にとって、これまでカラープリントを
作品の完成品だと思ったことは、なかった
ボクは、自分でカラープリントを焼くわけではないし
カラープリントの持っている質感が
作品としてカラープリントを焼く意欲を
奮い立たせることはなかった
つまり嫌いだった・・・そして白黒の写真が好きだった

ボクにとって
カラーの写真はこれまで広告だったり
雑誌の1ページだったり
いつも印刷物としてあった
それは、決められたサイズの紙の上にレイアウトされ、
タイトルがあったり
写真のわきにキャプションが
置かれていたり
時には、文章が写真の上に乗っていたりする
文章もキャプションも当たり前だが、文字で表現されており
文字は書体をいうデザインを
持っていた
そして文章には意味があり、メッセージさえ
持っていることもある
そのすべてがそろって、完成されていた
そういうモノを
自分のカラープリント作品として
作ってみたいと思い始めている
あるいは、グラフィックデザイナーもくわえて
コラボレーション作品として!

さて
2001年の残り時間も少なくなってきた
「年末年始」的な特別な行事が大嫌いな南部は
この先、数日
デジタルプリント三昧か?
はたまた、臭い暗室にこもって
モノクロプリントを焼くか?

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