7/27/2008更新
「今週のポラ」 vol.16
 8×10で三本足のカカシを撮る

8×l0(エイト・バイ・テンと読む)のポラ、ポラロイド社のポラだ
明日、久しぶりに
8×10でモデルの撮影をする。
あんまり久しぶりなので、ポラの使い方も忘れてしまった。
ポラそのものも、数年貯蔵の年季モノ・・・多分まともに使えないだろう
ちゃんと、新しいのも用意してある
明日のためにね。
で、忘れてしまったポラの使い方(結構難しいんだ!これが)を練習するために
まずは古いポラを使って撮ってみた。
それがこのポラ・・・18センチ×24センチもあるんだゾー
で、この色!
ポラらしい変な色乗り、背景のムラ!
この雰囲気がいいというヒトもいる
でも・・・コイツは行き過ぎだ。
先週撮ったフォトセッションのポジチェックを
昨夜、みんなでやった。
もしそれが今晩だったら、そのモデルをやってくれたヒトが
この三本足のカカシの代わりに立っていたはず、少し残念。
明日、この写真のカカシに代わって写るのは
レースクィーン風(?)の衣装を着たMさんというモデルの予定
10年ぐらい前、あのバブルの頃は
こんな大きなフィルムで、とくに意味もなく
物や風景、モデルまで撮ったりしていた・・・
有名チンパンジーとターザンってのも撮ったね
温水プールにストロボ山ほど持ち込んで、ロケまでやった
35ミリ風に撮ったりもした・・・少しだけナンセンス
意味もなくと書いたのは
大きなフィルムを使う本来の目的は
大きく伸ばして印刷した場合も
写真がボケたりフィルムの粒子をざらつきを目立たなくする為
A3やA2程度の大きさで、8×10を使うのは自己満足か
それとも流行モノってことだったのか
はたまた、独特のボケ味が欲しいからなのか?
・・・・・まぁ、自己満足が90%だったね
使ってみたかったんだろう!きっと
でも、明日の撮影には意味(使う理由)がある
等身大のパネルを作るので、このサイズが必要だ
もっと大きいフィルムがあってもいい!

フジフイルムあたりの店頭広告でモデル等身大の立て看板
じっくり、近づいてご覧になったこと、ありますか?
眉毛も睫毛もその本数(根気さえあれば)数えられるほど
鮮明に写ってます

ボクはあれ、8×10より一回り大きい11×14in.のフィルム
使ってるとにらんだ。
「眉毛も睫毛も」といえば
先週のフォトセッションで撮った写真
ボクが絞りを間違えて、開放(F1.2)で撮った顔のアップ十数枚
さすがに Planar55ミリF1.2/100年記念モノ!
絞り開放なんてレンズにとっては、一番苦手の状況なのに
真っ白に飛んでしまったその顔には、
睫毛も眉毛も数えられそうに写ってた!!
残念ながら、存在感は撮れてなかったように思うけど
100年Planar 、恐るべし!

存在感を撮るのは難しい
「存在感をとるレンズ」というフレーズは、呪文のようなモノだ
そんなことが、そのレンズを使うことだけで
出来るはずがない
想う、祈る、願う、そうしたら撮れるのか?
ボクは微熱をおび、発熱し、発疹を指先で潰し
・・・かさぶたにする。

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